2000/03/13（月）曇り時々晴れ、風やや強し。
犬：三つ子の小さなブルドッグを散歩させているブルドッグ顔のおばさんがいた。
 

　今日の井の頭公園は人が大勢来ていた。午前中の陽気に誘われたのだろうが、私が行った夕方頃は風がかなり冷たく、皆一様にさえない表情をしていた。

　似顔絵描きのおじいさんは今日も同じ場所で店を構えていたが、私はこの人がお客さんを相手に絵を描いているところを見た事がない。商売になっているのだろうか。「継続は力なり」というが、なんにせよ暑い日も寒い日もああやって毎日外で商売しているのは尊敬に値すると思う。

　カラスはいつの間にか復活し、元気に鳩をいじめていた。

　今日は特に書くべきネタは見つからなかったが、公園のゴミ箱に貼ってある注意書きに


家庭用、業務用、等のゴミは此処に
捨てないで、下さい。
カラスが散らかして、みんなが、迷惑し
困っています。

　と、何故こんなに読点（、）が多いのか気になった。噛んで含めるように言っているつもりなのだろうか。
なんでも関西の方の道徳（？）の教科書には「マナーを守りましょう」といった文脈の中でゴミのあふれた公園のゴミ箱の写真が出ていて、そのゴミ箱というのがまさにこの井の頭公園のものなのだそうだ。

　まあ死体捨てる人もいるくらいだからな。古い話だが。

　今日はホワイトデーの贈り物に吉祥寺駅北口の甘栗屋で甘栗を購入。一つつまみ食いしたが、皮がべとべとせずほどよい照りで、片手でぱりっと皮がむけ中は甘く柔らかい。いい腕だ、満足。

2000/03/28（火）曇り
犬：日本犬とダックスフントが混ざったような、「駄犬」と呼ぶにふさわしいようなやつがいた。
 

　公園に入ると草の匂いがした。ガキの頃からなじみの、春の薫りだ。

　今にも雨が降りそうだが、風は暖かい。コートなんか着てるのは私くらいだ。ライブ後のカッポラポッケ状態のせいで体感温度音痴になっている。

　今日はお昼時に行ったので、ベンチに座って弁当つかっている人が多かった。春休みだからか、家族連れも多い。

　桜の蕾はかなりふくらんでいる。あと2、3回暖かい風が吹けば開花しそうな感じだ。
西側の斜面では梅がもうだいたい散って、かわりにスミレが咲いていた。

　花見も近いということで、公園全体が何となくそわそわしている感じがする。ふだん生きているのか死んでいるのかわからない公園内の茶店や蕎麦屋、おでん屋まで新しいテーブルクロスや椅子等を出して、やる気を見せている。

　たこ焼き、大阪焼き（お好み焼きのちいさいやつ）、フランクフルトの屋台も出ていたが、さすがにまだ買う人はいないようだ。テキ屋さんたちはガン首揃えてさえない表情をしていた。

　似顔絵描きのおじいさんは今日もいて、ラモスそっくりの外人と話をしていた。描いてもらおうかな、とちらりと思ったが、今日はコンタクトではなく眼鏡をかけていたし、寝グセもちゃんと直してこなかったのでやめた。

　今日はカラスが異常に多い。ボート乗り場近くのベンチで薄幸そうな親子連れ（母、娘、息子）がマクドナルドのハンバーガーをぼそぼそと食べていたのだが、その周りを10羽くらいのカラスが取り囲んでいて不気味だった。本人達はまるで気が付いていない様子だったが、あの親子に災難が起こらないことを願う。

　吉祥寺駅北口の甘栗屋のシャッターが降りていてぎくりとする。私の気に入った店は必ず3年以内に無くなる、というジンクスがあるからだ。張り紙を見たら定休日という事で、ひとまず安心。

2000/03/29（水）晴れ
犬：「ひょうたん池」のあたりに、警官が4人立っていた。1パイ飲んで1時間半後にまた通ったらまだいた。
 

　とはいえ、現場で働いているお巡りさんはやっぱり大変である。この間ラジオで「最近の警察官は妙に優しくなった」と言っていた。こう呆れるくらい不祥事続きじゃ、仕事しずらいだろうな。実際彼らはとてもやんわりと無灯火の自転車の人に注意をしていた。さえない表情だ。

　今日公園に行ったのは午後9時半。Ein kleiner Platzへ夜のお散歩だ。

　

　この間のライブでご一緒したボーカルの杉浦未樹さんが私の曲にすばらしい歌詞を付けてくれた。
　彼女のようなイマジネーション豊かな女性と一緒に演奏できて、最高にハッピーだ。彼女はしばらくオランダへ旅立ってしまうが、帰国したらきっとまた一緒にやれるであろう。

　歩きながら今後の音楽活動について考える。今の時点で出来る事出来ない事、クリアすべき課題などを整理しなければならない。

　考え事をするにはこうやって外を歩くのが一番だ。さあ考えよう。