2002/12/23(月)曇り
井の頭報告
昼間外に出て公園を歩くのは久しぶりだ。
今日は誰かの誕生日で、世の中は休日らしい。賑わっている。
今まで気が付かなかったのだが、いつの間にか公園のあちこちにあったゴミ箱が消えていた。「ゴミは持ち帰りましょう」という看板が立ててある。
見回すと、以前より落ちているゴミが減って、綺麗になっているように思える。なるほど、今まであちこちにゴミが散らかっていたのはゴミ箱があったせいだったのか。
以前池の北西岸あたりに集中していたフリーマーケットの人達は、現在は北東岸に移動している。
坊主頭で丸眼鏡を掛けたおっさんが「あなたを見た印象から励ましの言葉を贈ります。¥500」という看板を出して、サンプルの色紙を並べていた。
相田みつをみたいな「ありがたい」お言葉を、その場で毛筆で書くというやつだ。しかし良く知らない他人にこんなもの書いてもらってまで励ましてもらいたい人なんているのだろうか。いるんだろうな。
同じような事をしている人を、渋谷あたりで見たことがある。その人は人気があって人だかりがしていたが、このおっさんの所は閑古鳥が鳴いていた。だって見るからにインチキくさかったし。字下手すぎるし。
三線で「島唄」を弾いているおっさんがいた。下手だった。
野外ステージの上で「顔面紙芝居」をやっていた。熱演していたが、すぐ後ろで工事をやっていて、声が全く聴き取れなかった。ステージ上でやっているという事は、きっと都の何とかアーティストのライセンスを取ったのだろう。好きに場所を移動する事もできず、気の毒な事だ。
犬を散歩させている人がたくさんいて、その殆どがチワワを連れていた。流行っているのだろうか。何故みんなあんなに気持ちの悪いモノをわざわざ飼うのだろう。
まあ、人それぞれ、好き好き、である。休日だし。
ベンチに座りあたりを見まわすと、木があり空があり雲があり水があり、悪くない風景だ。こんなにほっとしたのは、久しぶりである。
橋の上でチエオクレのおじさんが、オーバースロー、サイドスロー、アンダースローとあらゆるバリエーションで池の水鳥に餌を投げていた。映画のワンシーンのように見えた。