2003/02/03(月)
チェックシート
子供の頃、通知票の生活面に「忘れ物、落とし物の王様」と書かれたことがある。
「王様」と言われるくらいだから、きっと相当なものだったのだろう。思えば教科書ノート筆記用具体育着上履き給食袋、ありとあらゆる忘れ物をした。いくら厳しく言われても、何故かこれだけは直らなかった。何故だろう。
今でも整理整頓は苦手で、例えば何をどこにしまったのかなんて事は、すぐに分からなくなってしまう。
電車に乗っていて、改札を出る時に切符をどこにしまったか忘れて延々探す、なんてのはしょっちゅうである。筆記用具をどこに置いたのか分からなくなってなかなか仕事にかかれない、なんてのも日常茶飯事だ。まるで捜しものの合間に人生やってるようなものである。おまけに、外出する時はいつも家の鍵を閉めたかどうかが気になって、考えれば考えるほど確信が持てなくなって引き返してしまう(見るとたいがいちゃんと閉めている)。これはひょっとして若年性痴呆じゃないか、と本気で心配している。
自分の人生の中で今まで捜しものに費やした時間を集めたら、総計でどれくらいの時間になるだろう。ざっと見積もっても、年単位になるのは確かだ。その時間勉強でもしていたら、今頃は官僚とか政治家にだってなれてたかもしれない。
ところで、1月の29日は新バンド「bitter syrup」の、待ちに待った初ライブだった。
普段だらしない私でも、この日ばかりは忘れ物をするわけにはいかない。前の日に一応荷物は点検しておいた。
しかし、いつもライブの時はそうなのだが、ぎりぎりまで楽器を出し譜面を見て練習しているので、結局出がけになってバタバタしてしまう。譜面は全部揃っているか、何か忘れていやしないか。家を出ても、あ、チューナー持ったかな、鞄の中もう一度見ようか、おっとケースにちゃんと楽器入っているだろうな、なんて気になって仕方がない。
そこで、今回は「ライブの時に持っていく物チェックシート」というのを作った。持ち物を全部リストアップしてプリントアウトし、出かける前にチェックするのだ。
ギタリストというのは、とにかく持っていく物が多い。楽器、カポ、音叉、足台、ヤスリ、換え弦、ピック、爪補修セット、コンタクトマイク、プリアンプ、ケーブル類、電池。まあエレクトリックな人に比べたら私などは少なくてすんでいるが。それに楽譜(リーダーなので全パート)、録音用MD、アンケートやチラシなど。
これは我ながらかなり有効だった。いつもほど出がけに慌てずにすみ、余裕を持ってライブに臨めた。最初からこうすれば良かったんだな。
ただ、修学旅行の持ち物チェックみたいで、恥ずかしくはある。人にはとても見せられないな。
次回のライブは、3/20西荻窪BinSparkで、ソロギターをやる。楽譜はいらないし、何と言ってもBinSparkは家から歩いて行ける距離なので、たとえ忘れ物をしても取りに帰れる。やっぱりこういうのが一番だ。