クラシックギター的トレモロ奏法



クラシックギターの名曲「アルハンブラの思い出」をご存じだろうか。あの奏法をウクレレに取り入れてみよう。マスターするには多少時間と労力が要るが、インパクトもあるし応用もきく、大ネタである。是非チャレンジして欲しい。



以下、クラシックギター的に、親指=p、人差指=i、中指=m、薬指=aと呼ぶことにする。








 まず右手の構え方だが、若干手首を折り曲げて浮かせた感じにし、i,m,aの指先が弦と平行になるようにそろえる。上から見るとこんな感じだ。





 この姿勢を確認しながら、まずは次の譜例を超スローテンポで弾いてみよう。






 すべての音が均等なリズム、同じ音量、音色で弾けるようになるまで繰り返し練習し、徐々にテンポを上げていく。a,m,iの動きが流れてしまいがちなので、そこには特に注意する。
 なお、譜例ではp,a,m,iの順になっているが、p,i,m,aという弾き方もある(そちらの方がちょっとだけ難しい)。

 今度は、親指のアルペジオを混ぜながら弾いてみよう。




 だいぶそれらしくなってきたはずである。

 このパターンを半音上のコードと交互に弾くと、フラメンコぽくなる。




 ここまで出来るようになったら、もう持ちネタと言っていいだろう。「人差指、中指、薬指が同一弦を弾くアルペジオ」と解釈するとわかりやすいかもしれない。色々なコード進行で試して欲しい。






 参考までに、私のアレンジした「アルハンブラ」をサワリだけ載せておこう(アレンジというほどのものではないが)。カッコ内の数字は、左手の指番号(1=人、2=中、3=薬、4=小)だ。







 あとは君の応用次第で可能性は無限(?)に広がる筈だ。自慢のテクで、ウクレレシロウトねーちゃん達をヒーヒー言わせてやろうぜ!!
「あ〜〜ん、もっと〜。」

1999.5.16

redsno9@ybb.ne.jp